市民と野党をつなぐ会@東京HPに「足立たすけあい村」報告を投稿しました(文責:沓澤)

2020/12/30「足立たすけあい村」250人、「これで年が越せる、ありがとう」と

12月30日に取り組まれた「コロナ禍 足立たすけあい村」の報告です。

「何でも相談」には、2月に飲食店を解雇され、失業手当も切れ、さがしても職はなく、妻も病に倒れ、行き詰まったと相談した男性(61歳)。対応したユニオンメンバーとワーカーは、じっくり話を聞き、緊急に生活保護を申請し(年末年始も窓口開設)、そのあと職探しなどのアドバイス。

食品、衣類の提供コーナーは人が途切れることなく、袋いっぱいの食品や野菜を持ち帰る人からは、「これで年が越せる、ありがとう」や、「200円しか所持金がなかった。おにぎりは助かる」との声が。金町からきたという若い男性二人は、9月に起業したがすぐ行き詰まり、どうしようかと悩んだとき、ネットで「たすけあい村」を見て駆け付けたとのこと。障がいをおもちの家族、ひとり親世帯、高齢者、女性が目立ちました。

医療、健康相談には看護師が対応し、血圧測定や「休みの時に、熱が出たらどうする?」「検査は受けられるのか」など相談を受けました。

 

食品や衣料は、市民の多くの協力で予想以上にたくさん集まり、余るのではないかと思うほど。食品は予定時間より早くなくなり、衣類はあまりましたが、2時30分に「たすけあい村」は終了。

ボランティアスタッフは約90人参加でした。ネットで見て、貧困対策のため何かしたいという大学院生が遠くから参加してくれました。その学生は、市民連合の取り組みや会議には参加したいととのこと。

 

今回やってみて思ったことは

1)リーマンショックの派遣村のとき(2008年)は、製造業解雇で男性参加者が中心でしたが、コロナ禍のもとでは圧倒的に女性が多く、年齢も高齢者から若者まで広がっています。自営、飲食業、サービス業、高齢者が困窮し、相談を求めていることがわかります。身近に被害が広がっています。

2)何かしたい、たすけあいたい、この気持ちの広がりに勇気づけられました。宣伝を開始した12月中旬以降、連日、食品・衣類の提供申し出の電話、手伝いたい、寄付したいとの申し出がありました。みなさん余裕のある方ではありません。「なんでこんなひどい世の中になったのか」「政府も都も無策。許せない」という怒りとともに協力されました。特に25日、安倍の国会答弁、菅首相会見、東京のコロナ900人超え以降、怒りの声は大きくなりました。

3)足立区内の普段は横のつながりのない団体、グループ、諸個人が、次々と協力を表明されました。何か新しい運動の息吹を体感しました。コロナ被害の広がりに、立ち向かうムーブメントの展望が見えてきたように思います。