区長選予定候補者に西山千恵子さん(大学非常勤講師)を擁立

市民連合あだちとして区長候補擁立に向けて、何人かの方と話し合いを行ってきました。その中で、3月初旬に西山千恵子さん(大学非常勤講師・ジェンダー論)が立候補の意志を表明されました。早速、市民連合あだちとの間で、協定書を交わしました。同様に、「足立革新区政をつくる会」とも協定を交わして、2つの団体で「人にやさしいまちをつくる足立の会」を立ち上げ、選対組織としました。以下がその協定です。

協   定

私たちは区政の主たる仕事は、区民の人権を守り、くらしを支えて、安心して生活できる足立区にすることだととらえています。このことを実現するために区民の声が届く区政、住民参加の区政を実現することがかなめです。そのため、今回の区長選挙にあたり、以下の協定を結びます。

1. 憲法をくらしに生かし、「住民福祉の向上」という自治体本来の役割を発揮する区政にします。平和憲法の精神に基づき軍備に反対し、暮らしの安全のために原発推進に反対し、憲法9条を守り、平和と民主主義を守ります。

2. 住民要望のない無駄な大型開発事業をやめ、1807億円もの積立金を区民の生活の向上のために活用するなどし、区民のくらしを豊かにし・営業の活発化を最優先する区政の実現をめざします。

3. 足立区政と旧統一協会との癒着を断ち切り、公正な区政運営を実現します。

4. 人権を尊重し、ジェンダー平等、多様性を認め合う社会の実現をめざします。LGBT差別をなくし、多様な性を認め合い、尊重できる足立区をつくります。

5. 子育て支援策を充実させ、小学校の給食費無償化を実現し、公立保育園31園の廃園計画をストップさせます。子どもの貧困対策、少人数学級をすすめ、いじめ・不登校対策、ヤングケアラー対策を強めます。

6. 区内中小業者への支援を強め、公契約条例の拡充、住宅リフォーム助成の改善・拡充など、仕事確保と地域経済活性化をすすめます。

7. 自然エネルギーへの転換に積極的に取り組み、地球環境の危機的状況を解消するために取り組みます。さらに、足立区の特性に応じた防災対策に取り組み、自然災害、大地震に強いまちづくりをすすめます。

8. 交通の空白地域へのコミュニティバスの実現、既存バスの増便をめざします。

9. 誰もが文化・芸術・スポーツを楽しめる足立をめざし、箱モノだけではない文化・芸術振興策を充実させます。

10. 戸籍業務など基本的公共サービスを民間委託する政策をやめ、自治体本来の役割を発揮できる区政に改革します。区民の要望に寄り添い、区職員が区民のために奮闘できる区政をめざします。

2023年3月29日

 足 立 区 長 候 補        西山 千恵子

    市民と政治をつなごう!市民連合あだち 共同代表   吉田 万三

区長選、区議会議員選挙に向けて立候補予定者を招いた意見交換会を1月28日に実施

市民連合あだちとして地方自治体選挙に積極的にかかわっていく方針を打ち出しました。今まで国政における立憲野党の共闘を目指してとりくんできましたが、政党間の壁を乗り越えられないという現実に直面してきました。そこで、この状況を乗り越えるために自治体選挙に積極的にかかわり、市民連合あだちとしての力をつけていくことを目指すことにしました。
5月21日に行われる足立区長選、区議選に立候補を予定されている方々に集まっていただき、意見交換会を行うことにしました。当日は20名の参加者があり、活発な議論が行われました。以下が、意見交換会で提案したレジュメです。

足立区政を考える意見交換会

2023年1月28日  足立教育会館於

1. 「市民連合あだち」共同代表のあいさつ                 吉田 万三

2. この会を開くに至った経緯と「市民連合あだち」としての区政に関する分析と提案

事務局長 小野 洋

⑴ これまでの近藤区政についての問題点は何か

近藤区政の本質は「自公勢力に支えられた区政」といえます。したがって、新自由主義的な「自治体経営」を推進してきました。すなわち、自己責任を基本に小さな行政を推進し、福祉・公共サービスなどの縮小、公営事業の民営化などを推進してきました。具体的にみると

① 区政の大幅な民間委託。戸籍、国保などの自治体基幹業務の外部委託。

・住民サービスとコスト削減を目的として窓口業務を民間に委託している。特に戸籍には多くのプラ     イバシー情報が記載されており、受託業者に流出する危険性がある。その他に、請負契約として履行される際に問題が起こり、裁判になる事例が発生し、現在は一部、区の直営業務へと戻されているものもある。

・専門性の不足した民間職員による体制で、サービスの低下とマニュアル頼りの機械的対応で区民の生活実態や要望・意見を区政に反映していくことが妨げられている。

② 保育園の削減や高い介護保険料など子どもと高齢者に冷たい区政。

・子どもと高齢者に冷たい 保育園の削減(47ある公立保育園のうち31園を廃止計画、公立保育園定数を3年間で515人削減方針を出す)

・23区で一番高い介護保険料、生きがい奨励金廃止、国民健康保険20年連続値上げ

③ 千住1丁目開発に見られるような大型開発優先の行政。

・千住1丁目再開発事業では、旧統一教会と関わりのある事業者が中心となって実施され、区の財源も投入されている。

・北綾瀬駅前の交通広場整備では、住民要望の無かったペデストリアンデッキの整備に区の予算を投入しようとしている。これは民間への優遇施策である。

④ 区長は方針を伝えるだけで対話を行わない。

・区長の支持者や関心のあることへの対応は早いが、区民からの陳情や要望に直接対面して、声を聞こうという姿勢がない。

⑵ これからの足立区政に取り組んで欲しいこと

1 区民のいのちを守り、暮らしを豊かにする区政。

2 子どもの健やかな育ちを応援する区政。

3 誰もが暮らしやすいまちづくりを進める区政。

4 区民の声を聞き、「対話」を大切にする区政。

5 環境を守り、文化を育て、住み続けたいまちづくりをする区政。

これらのことを実行していくためには「自公勢力に支えられた近藤区政」ではできないと考えます。

したがって、私たち「市民連合あだち」は近藤区長に対抗する新たな区長候補を擁立するための取り組みを進めていきます。

⑶ 新たな区長選挙に掲げるスローガン、方針をどうするか。

市民連合あだちとして、区長選挙に向けての方針、スローガンを模索中です。現在のところを、以下のような案を考えています。

「人間を大切にし、暮らしを守っていこう」

「区政を変えよう。第一に住民の暮しを守る」

「区政を変えよう。大型開発ではなく、住民の暮しを第一に」

こういった方針のベースとして、国政での大きな問題である軍備倍増、戦争できる国への変貌に反対することと、そのための大幅増税に反対することを明確に打ち出していきます。この論点は、身近な行政サービスを行う区行政とは直接関係ないように見えますが、区民が安心して生活していくためには絶対に欠かせないことですから、この区長選挙でも明確にそのことを基盤として据えておくことが大切だと考えます

しかも、この点は自公勢力に支えられた近藤区長には、主張できないはっきりとした対立軸として明示できることだと考えられます。

3. 区議選立候補予定者のみなさんへの呼びかけ

以上説明してきたように私たち市民連合あだちは、自民党・公明党に支えられている近藤区政に限界を感じています。新たな区政を創り出すために区民を第一に考える区長を擁立していきます。同じ思いを共有する区議選立候補予定者のみなさんとの共闘を進めていきたいと考えています。いろいろな共闘の仕方があるかと思います。それはこれから協議していきたいと思います。

4.参加者との意見交換  ここからはみなさんとフリーでの意見交換会といたします。

※一部省略してある。

12月30日・あだち助け合い村・江北平成公園

ボランティアを含め450人の参加者、いまだに苦しい生活を反映か!

市民連合あだちが呼び掛けて開催してきた「足立助け合い村」も今回で6回目です。
スタッフ、ボランティアのみなさんも慣れてきて、動きもスムーズに準備を進めることができました。
1次の開会までには準備も整い、参加者の列が100名を超えるほどのにぎわいでした。食料品の価格が上がってきて、用意できる食料品の量を心配していたのですが、多くの個人や団体から支援のお米やレトルト食品などの提供や現金でのカンパをいただき、最終的に例年以上の食料品を用意することができました。
また、衣料品も他団体からの提供もあってかなり用意できましたが、配布できるか心配していましたが、今年の寒さもあってか、大部分をお持ち帰りいただけました。江北平成公園は広々としていたのでたくさんの方に並んでいただいてもそんなに混乱することなく配布ができたのは参加者のみなさんのご協力があったおかげです。ありがとうございました。また、早朝から協力していただいたボランティアのみなさんにも厚く御礼を申し上げます。

トータルで6万円弱の残金が出ましたが、これについては今後、同じような企画をした際に利用させていただきます。昨年は、年度末の3月にも「足立助け合い村」を企画しましたが、今年は5月には足立区長選挙、区議会議員選挙があります。したがって、   そちらへの対応に力を注ぎたいので、3月の「足立助け合い村」は行いません。年末の開催については、今後のコロナ感染の状況を見ながら検討していきたいと考えています。