大勢のボランティアに支えられた「第7回足立たすけあい村」

花畑公園に支援を求める方270人、ボランティア85人

年末12月30日に花畑公園で「足立たすけあい村」を行いました。コロナ禍の最中に始めたこの活動も7回目を迎えました。残念ながらまだ多くの方が支援を求めて、そして生活や労働問題、健康などの相談にお集まりになっています。決して暮らしが良くなっているとは思えない年の暮れでした。

それでも、85人にものぼる多くのボランティアの方々の協力で、食料支援や相談などにお見えになった方々にぬくもりを伝えることが出来たようです。終わった後に以下のような礼状のメールをいただきました。抜粋をご紹介します。

本日足立区たすけあい村で食料を頂いた者です。年の瀬に命を繋いで頂きありがとうございます。去年初めて参加させてもらい、今年は2回目の利用だったのですがスタッフの皆様の笑顔と温かさに救われました。
持病を抱えていて治療しながらも経済的に苦しい状態で利用させて頂いたのですが「野菜もっていってね」「寒い中来てくれてありがとう」等私が感謝をする立場なのにお礼を言って下さったり、優しく声かけして下さったことが心を温かくしてくれました。
今年は生きてることが辛くなることや体調が優れないこともよくあり今年は行けないかも…と思っていました。今日何とか頑張って行けて良かったと一安心して列に並んでいたら「去年も会ったよね?今年も会えて良かった」と声をかけて下さる常連さん(?)の方がいらっしゃり凄く嬉しかったです。1年間何とか生き延びてこられて、たすけあい村に来れて良かったと思えました。

帰りのバスでは現実に戻ってしまい、嫌な思いをしたこともあって、余計たすけあい村での皆様のフレンドリーな優しさが身に染みました。自宅でお弁当を温めて食べた時に美味しくて、皆様の優しさを思い出して泣きそうになりました。物価高騰で厳しくなってきている中ご尽力頂き本当にありがとうございました。たすけあい村があるお陰で、また来年も会いたいから生きよう、という希望になりました。

 

足立たすけあい村・ボランティア募集・カンパ受付中

足立たすけあい村・今回は花畑公園で実施

12月30日(月)1時から2時ころまで

「円安・物価高の中で賃金はなかなか上がらない。」「年末になって急に会社が倒産して仕事を失った。」「高齢になって、年金や住まいの問題で困っている。」こんな声が聞こえてきます。

私たち市民連合あだちが呼びかけて、生活支援として食料品や衣料品の無料配布や生活・労働・健康・法律問題などの相談を行う「足立たすけあい村」を今年も行います。今回で7回目となりますが、毎回多くの方が参加していただいています。また、ボランティアとして活動に協力していただける方も100名近くに上るようになりました。また、カンパや食料の提供などもいただいております。下のポスターに書かれている連絡先に連絡していただければ、取りにお伺いすることも可能です。当日まで10日と迫ってきましたが、例年以上に物価高で支援物資の購入が難しくなっています。みなさんのカンパをお願いいたします。

衆議院選挙をふり返って―― 13区、29区に関して

 衆議院選挙振り返り(別紙:エクセル資料)
 ★13区
 ①市民連合あだちでは、期限を決めてそこまでに各立憲野党間で候補者の一本化が図られなければ市民連合あだち  
  独自の判断をし、立憲野党の候補者を一本化して支援に取り組むことを決議した。その期限を9月28日とした
  ので9月28日事務局会議で、それまでに日本共産党の沢田真悟さんのみが立憲野党の立候補予定者であること
  から推薦支援することを決定した。
 ② 10月5日決起集会開催。50名強の参加者
 ③ 市民連合あだちの選挙運動
 ・候補者カーへの支援―ビラまき ・応援スピーチ  ・一人街宣 
 ・期日前投票所前での投票の呼びかけと車での投票呼びかけの流し、8割がたは地域を回った。 
 ・応援プラカードの作成と配布
 ・公開アンケートを集計し、ビラに掲載。新聞折込はかなわなかったが、印刷した分(400枚程度)はすべて配布
 できた。受け取りはよかった。
 ④  結果の分析と意見の抜粋
 ・沢田さんの得票率2021年の12.9%から今回は15.3%へと2.4%ほど上がっている。これは選挙区割りが変わった
  ことの影響もあるかもしれないが、市民連合あだちの全面推薦・支援の効果もあったと考える。
 ・2009年の参議院選挙で過半数割れしたが、今回は衆議院選挙での過半数割れで、その意義は大きい。
 ・1本化して沢田さんを全面推薦したが、決起集会で沢田さんに当選を目指しているか質問した時、当選を目指すと
  言われた。そこからすると今回は敗北でマイナスの結果であった。そのことを考える必要がある。
 ・“一本化”という言葉を使うのは、おかしいのでは。多数の候補者を一人に絞るのが1本化で、今回は一人しか出て
  いないので言葉の使い方がおかしい。
 ・29区、鈴木けんいちさんの票が木村たけつかさんにまわれば当選できた。野田佳彦=立民といわれるが、そうで
  はない。個々の候補者を見てほしかった。立憲野党が統一候補を擁立することが大切である。
 ・仕事をしながらの選挙運動は難しかった。土日しか活動できず残念。SNSを使った運動なら仕事の後にでもできる
  が、やり方など学ぶ機会があれば。
 ・立憲の幅は広い。今回は共闘ができない中での闘いだったので難しかった。共闘の芽をもっと上手に育てていきたい。
 ・市民連合の街宣、13区では、10月12日アリオ前、10月18日決起集会、29区での合同街宣など市民の参加者が
  少なかった。
 ・全国小選挙区のなかでも東京29区の置かれた特別性を訴えたい。お隣の埼玉14区(草加・八潮・三郷)の市民は
  石井啓一・公明党代表を落選させたこと。併せて東京29区で岡本三成・公明党政調会長を落選させることが出来
  ていれば、公明党は小選挙区で壊滅したと言えたこと。
 ・足立区は投票率で23区内の最低であると新聞報道された。(13区・足立東部は都内で最低の投票率です。29区の
  足立西部も瑞穂町に次いで投票率が低く49.95%でした。)
 ※この後、29区の問題として、立憲民主党の木村たけつかさんと共産党の鈴木けんいちさんの共闘がならなかった
  点に関しての議論が行われた。

★事務局長としてのまとめ
・一本化(立憲野党候補を一人、推薦支援したという意味で)候補を、中央での立憲野党の共闘が成立していなくても全面的に推薦支援したことは、結果を見ても一歩前進だった。
・今後も立憲野党の共闘を中央にも求めていく。共闘がならない場合も、市民連合あだちとして、独自の判断で一本化候補を決め、推薦支援していくことを進めていく。
・運動において、市民の運動への参加が少なかったという指摘があった。その点は、これから最も強化していく必要があること。助け合い村やその他の活動へ市民連合あだちを前に出して取り組んでいきたい。
・候補者への公開アンケートを新聞折り込み出来なかった点は残念だった。可能性を探りたい。期日前投票の際に、資料として掲示したり、チラシ化して配布したことは効果的であった。今後もこの方法は発展的に続けていきたい。
・告示後も政治運動であれば、マイクを使った広報も可能なのでその点の戦略を考えていきたい。
・今回、パネルを大量に作成して、配布したが、それを使った運動の報告がほとんどなかった。活動の呼びかけとそのリアクションを求めていきたい。そうすることで運動の活性化を図りたい。
・SNSの手法についての学習会を求める声があった。これにこたえるために、SNSについての学習会を企画していく。